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2021年4月9日

.NET Frameworkとネイティブdllが混ざったときの不具合追及

.NETでDllImportを使っていると例外が発生しないで突然「××は動作を停止しました。」と出てしまうことがある。最近この場面に遭遇した。

「××は動作を停止しました。」と出たときにWindowsコントロールの「信頼性の履歴の表示」に,APPCRASHというイベント名で記録が残る。
これは便利なのだが,例外の種類が0xc0000374になっていて発生頻度が割と低い場合には非常にデバッグが難しい。
これはヒープ破損らしい。
そもそも,.NET Framework 4.0からAccessViolationExceptionを検知できなくなっているらしい。そのため,例外をキャッチしてクラッシュログを残そうなどということができない。app.configに<legacyCorruptedStateExceptionsPolicy enabled="true"/>を追加することでこれは回避できる。
しかし,それだけでは見逃す。0xc0000374はヒープ破壊を起こした時に起きるというより,壊れているのを検知したときに起きる(実害が発生しそうなタイミングで起きる)ので問題のあるコードはもっと前に実行されていることがある。

そこで,Windows SDKに含まれるDebugging Tools for WindowsgflagsでPage Heapを有効にして置きexe.configの<runtime>要素内に<legacyCorruptedStateExceptionsPolicy enabled="true"/>を追加して,ヒープ破壊っぽいことが起きたらAccessViolationExceptionが上がるようにして例外をキャッチしてクラッシュログを残す。(といいらしい)

Page Heapは非常に重いが,例外発生の確実性が大幅に増す。

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2021/04/09 コンピュータ   TakeMe
タグ:WPF , Windows Forms